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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
「中殿さまがお倒れになった一件で、是非とも話したいことがあるとのことで、これは我らも捨て置けずとすぐに話を聞きました」
「その話とは?」
「それはこの場ではお話し致しかねます」
「話の内容を少しも明かさず、私に何をしろと言うのですか?」
「淑媛さまにはこれより、我らと監察部においで頂きます」
「―!」
告げられた当の明姫よりも、ヒャンダンの方が息を呑んだ。
「監察部に連れていくのは、私に何かしらの嫌疑がかけられているせいでしょう。であれば、連行される私には、どのような罪で疑われているかを知る権利はあるはずです」
「その話とは?」
「それはこの場ではお話し致しかねます」
「話の内容を少しも明かさず、私に何をしろと言うのですか?」
「淑媛さまにはこれより、我らと監察部においで頂きます」
「―!」
告げられた当の明姫よりも、ヒャンダンの方が息を呑んだ。
「監察部に連れていくのは、私に何かしらの嫌疑がかけられているせいでしょう。であれば、連行される私には、どのような罪で疑われているかを知る権利はあるはずです」