この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
「成女官からは引き続き話を訊くことに致します」
楊尚宮は明姫の眼を見ながら、安心させるように言った。
「どうぞ淑媛さまもお心を強くお持ちになり、お待ちくださいますよう」
王妃暗殺の疑いをかけられた身は、取り調べ室で一夜を過ごすことになる。明姫はその夜、椅子に座ったままで夜を明かした。
一夜明けて、楊尚宮が再びやって来た。その沈痛な表情には疲れが滲んでいた。明姫は約束どおり彼女が一晩中、成女官から真実を引きだそうと尋問を続けたこと、更に、そこまでしたにも拘わらず、ついに望むような結果は得られなかったことを瞬時に悟った。
楊尚宮は明姫の眼を見ながら、安心させるように言った。
「どうぞ淑媛さまもお心を強くお持ちになり、お待ちくださいますよう」
王妃暗殺の疑いをかけられた身は、取り調べ室で一夜を過ごすことになる。明姫はその夜、椅子に座ったままで夜を明かした。
一夜明けて、楊尚宮が再びやって来た。その沈痛な表情には疲れが滲んでいた。明姫は約束どおり彼女が一晩中、成女官から真実を引きだそうと尋問を続けたこと、更に、そこまでしたにも拘わらず、ついに望むような結果は得られなかったことを瞬時に悟った。