この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀
確かに成女官の死は明姫の罪ではない。彼女がたとえどのような甘い餌を示されたとて、怖ろしい謀に乗らなければ良かったのだ。だが、人の心は弱いものだ。ましてや、自分のためではなく、大切な家族のためになると甘い科白を囁かれれば、その気にもなるというものではないか。
大妃は、そんな人の心の弱さ脆さを利用して、成女官を使い捨ての駒にしたのだ。
「私が殿下のお側にいるということは、こういうことなのでしょうか、楊尚宮」
明姫自身だけでなく、側にいる誰かをも巻き込み、不幸にするというのだろうか。
大妃は、そんな人の心の弱さ脆さを利用して、成女官を使い捨ての駒にしたのだ。
「私が殿下のお側にいるということは、こういうことなのでしょうか、楊尚宮」
明姫自身だけでなく、側にいる誰かをも巻き込み、不幸にするというのだろうか。