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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第10章 第二話 【桔梗の涙】 切ない口づけ(キス)

明姫は日毎に美しくなってゆく。無垢な少女が彼の愛を得て少しずつ蕾が綻ぶかのように開いてゆく。
ひとひらの薄紫色の花片を水に落としたような風情があった。
この花はまるで明姫のようだな。
心で一人ごち、そっと腰をかがめて、薄紫の可憐な花を手折る。もしこの場に彼の愛する女がいたなら、きっとこう言うだろう。
―殿下、折角綺麗に咲いているのに、可哀想なことをなさってはいけませんよ。
と。
ひとひらの薄紫色の花片を水に落としたような風情があった。
この花はまるで明姫のようだな。
心で一人ごち、そっと腰をかがめて、薄紫の可憐な花を手折る。もしこの場に彼の愛する女がいたなら、きっとこう言うだろう。
―殿下、折角綺麗に咲いているのに、可哀想なことをなさってはいけませんよ。
と。

