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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第11章 第二話 【桔梗の涙】 しばらくの別離
「ホ・ソンの申し分が医学的に信憑性のあるものかどうかは、既に内医院の侍医たちにも確認してある。そこで、領相。これだけの証拠があるのに、金淑媛を直ちに中殿殺しと結びつけることはできぬと予は思うのだ。更に穿った見方をすれば、何ものかが淑媛を陥れようと―つまり淑媛に中殿殺しの罪を着せようとしたとも考えられるのだが、そなたはどう思う?」
ユンは畳みかけるように問いかけ、更に続けた。
「それにしても、おかしなこともあるものだ。成女官は何故、自殺に見せかけて殺されたのか? 何ものが淑媛にありもしない罪を着せようとしたのか? しかも、淑媛を罪人に仕立て上げるために、わざわざこれ見よがしの証拠まででっち上げている」
ユンは畳みかけるように問いかけ、更に続けた。
「それにしても、おかしなこともあるものだ。成女官は何故、自殺に見せかけて殺されたのか? 何ものが淑媛にありもしない罪を着せようとしたのか? しかも、淑媛を罪人に仕立て上げるために、わざわざこれ見よがしの証拠まででっち上げている」