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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
二年前、国王直宗ことイ・ユンは寵妃金淑媛を廃して庶人とし、この寺に追放した。妃としての位階もすべて剥奪され、明姫は勧玉寺に来たのだ。
その少し前、明姫が王妃毒殺未遂の疑いをかけられ、義禁府(ウィグムプ)に囚われの身となった。結局、容疑は晴れたものの、王妃毒殺の疑いをかけられた不届き者をそのまま宮殿に留め置くべきではないとの臣下たちの声が多く、ユンは泣く泣く明姫を手放した。
最後に明姫の許を訪れた夜をユンは今も忘れない。どうしても明姫への処遇を言い出せずにいた彼の胸中をいちはやく察したのは明姫であった。
その少し前、明姫が王妃毒殺未遂の疑いをかけられ、義禁府(ウィグムプ)に囚われの身となった。結局、容疑は晴れたものの、王妃毒殺の疑いをかけられた不届き者をそのまま宮殿に留め置くべきではないとの臣下たちの声が多く、ユンは泣く泣く明姫を手放した。
最後に明姫の許を訪れた夜をユンは今も忘れない。どうしても明姫への処遇を言い出せずにいた彼の胸中をいちはやく察したのは明姫であった。