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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
―明姫、私以外の男にそんな笑顔を見せては駄目だ。
思わず叫びたい想いを抑えているユンの耳を明姫の可愛らしい声が打った。ユンは現(うつつ)に戻り、物陰から息を殺して二人のやりとりを見守る。
「私はもう、国王(チユサン)殿下(チヨナー)の側室でもお妃でもありません。ここに来たときから、ただの平民となりました。そして、ここに置いて戴いているのは、ひとえにご住職さまや皆さまのご親切によるものですもの。私にできることがあるのなら精一杯やるのが皆さまのご恩に報いることになると思っています」
思わず叫びたい想いを抑えているユンの耳を明姫の可愛らしい声が打った。ユンは現(うつつ)に戻り、物陰から息を殺して二人のやりとりを見守る。
「私はもう、国王(チユサン)殿下(チヨナー)の側室でもお妃でもありません。ここに来たときから、ただの平民となりました。そして、ここに置いて戴いているのは、ひとえにご住職さまや皆さまのご親切によるものですもの。私にできることがあるのなら精一杯やるのが皆さまのご恩に報いることになると思っています」