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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】  再会 
「もう、私の顔どころか声まで忘れてしまったか?」
 続けざまに流れ込んでくる懐かしい声音はあの男(ひと)のものだ。明姫は眼をまたたかせた。
「―ユン」
 咄嗟に口を突いて出たのは本来呼ぶべき〝殿下〟ではなく、まだ知り合ったばかりの頃に呼んでいた彼の名前だった。
「明姫」
 懐かしい温もりが彼女を包み込む。背後からユンの逞しい両腕に閉じ込められ、ユンの顔が髪に押し当てられるのが判った。
 樹木の香りはユンが好んで使う香木のものだ。まるで森林に抱(いだ)かれているような深い匂いを明姫は大好きだったのだ。
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