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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
明姫が横座りになると、男が身体を横たえ、彼女の膝にそっと頭をのせた。
「重くないか?」
「大丈夫よ、心配しないで。頭だけなんだから」
安心させるように言うと、男がしみじみとした口調で言った。
「膝枕なんてして貰ったのは生まれて初めてだ」
「そうなの? 両班のお坊ちゃんもなかなか大変なのね、気苦労が多いみたい」
「いや、後宮で女官をしているそなたに比べたら、私の苦労など知れているだろうよ」
「そうとも言えないでしょうに。他人の苦労なんて、本当にその人の立場になってみないと案外、判らないものよ」
「重くないか?」
「大丈夫よ、心配しないで。頭だけなんだから」
安心させるように言うと、男がしみじみとした口調で言った。
「膝枕なんてして貰ったのは生まれて初めてだ」
「そうなの? 両班のお坊ちゃんもなかなか大変なのね、気苦労が多いみたい」
「いや、後宮で女官をしているそなたに比べたら、私の苦労など知れているだろうよ」
「そうとも言えないでしょうに。他人の苦労なんて、本当にその人の立場になってみないと案外、判らないものよ」