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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
が、今回は宮殿から眼と鼻の先の漢陽の町中ではなく、遠く離れた山奥である。しかも、半月前に観玉寺に出かけた日、意気消沈して戻ってきたこと、更にここのところのユンの沈んだ様子を考え合わせれば、そもユンがどこに行ったかを黄内官はすぐに悟るはずだ。
彼には、まだ跡継ぎたる世子もいない。そんな状態で、若い国王の身に万が一変事があれば、下手をすれば国が動乱に陥る。
ユン自身もこんな無謀な行動はけして王として褒められたものではないことも判っている。だが、今回ばかりは王としてよりも一人の男として生きる。彼は断固として決めていた。
彼には、まだ跡継ぎたる世子もいない。そんな状態で、若い国王の身に万が一変事があれば、下手をすれば国が動乱に陥る。
ユン自身もこんな無謀な行動はけして王として褒められたものではないことも判っている。だが、今回ばかりは王としてよりも一人の男として生きる。彼は断固として決めていた。