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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
営みが烈しすぎた割には、明姫の寝顔が安心しきった幼子のようなのが救いであった。何より、恨まれていても仕方ないと思っていたのに、明姫が心から自分を待ちわび歓んで受け容れてくれたことが嬉しい。
ユンは飽きることなく、いつまでも明姫の寝顔を見つめた。もう少し眠らせてやってから、あと一度だけ柔らかな身体を欲しいままに抱くのだ。そうしたら、休む間もなく山を下りて都に戻らなければならない。
夜明け前に出立しても、都に入るのは昼過ぎになる。本当なら、もう山を下りた方が良いのは判っていたけれど、今少しだけ愛しい女の側に寄り添っていたい。
ユンは飽きることなく、いつまでも明姫の寝顔を見つめた。もう少し眠らせてやってから、あと一度だけ柔らかな身体を欲しいままに抱くのだ。そうしたら、休む間もなく山を下りて都に戻らなければならない。
夜明け前に出立しても、都に入るのは昼過ぎになる。本当なら、もう山を下りた方が良いのは判っていたけれど、今少しだけ愛しい女の側に寄り添っていたい。