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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
「あなたを巡って、さぞや大勢の女たちが恋の鞘当てをしたんでしょうね。その物言いだと」
いきなり男がガバと身を起こした。
「失礼なヤツだな。やはり、そなたも世の並の女と同じで、嫌みを言うのか」
「嫌み? 私がどうして、あなたの女関係のことであなたに嫌みを言わなきゃならないの? 私はあなたの恋人でも奥さんでもないのよ? 自惚れないで。あなたこそ、世の女はすべて自分に気があるんだって思い上がってるんじゃない?」
明姫は立ち上がった。
「失礼なヤツとは一緒にいたくないでしょ。私は先に戻ります」
出ていこうとしたその手を掴まれた。
いきなり男がガバと身を起こした。
「失礼なヤツだな。やはり、そなたも世の並の女と同じで、嫌みを言うのか」
「嫌み? 私がどうして、あなたの女関係のことであなたに嫌みを言わなきゃならないの? 私はあなたの恋人でも奥さんでもないのよ? 自惚れないで。あなたこそ、世の女はすべて自分に気があるんだって思い上がってるんじゃない?」
明姫は立ち上がった。
「失礼なヤツとは一緒にいたくないでしょ。私は先に戻ります」
出ていこうとしたその手を掴まれた。