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遠い日の約束。
第2章 動き出し運命
「大丈夫だよ…寝れてる…だから心配しないで」
本当は寝れてないけど、心配をかけさせたくないからそう言うしかない。
春馬は「そっか」と言って私の頬に触れた。
親指で頬を擦りながら春馬の顔が近づいてくる。
それを私は拒めない。
分かっていても触れたいと思う私は拒絶せず、唇が触れた。
触れるだけの軽いキス。
一瞬、唇が離れ寂しく思う時間を与えず、激しいキスに変わる。
春馬の舌が私の舌を捕らえ執拗に絡めてくる。
久しぶりのキスに立花さんが帰ってくることも忘れ、私の両手が春馬の頬を包み私のほうから求めるキスを始めた。
クチュクチュと卑猥な音が響き、居酒屋ではなければそのまま押し倒してしまいそうな、そんなキスだった。
「…抱きたい…」
唇が自然と離れると春馬は色気のある声で耳元にささやく。
耳元でささやかれれば、私の身体は簡単に反応する。
私も今すぐに抱かれたい!
そう思っても、見たこともない春馬の奥さんの顔が頭をよぎる。
お腹の大きな奥さん……
ここで流されては駄目だと自分にブレーキをかける。
「…ごめん…それはできない」
自分でも分かるぐらいに声が震えていた。
春馬は何も言わずに黙っていた。
何か喋ってよ、と思っても春馬が口を開くことはなく沈黙だけが流れていった。
そんな沈黙を破ったのはトイレから戻った立花さんだった。
その立花さんと入れ違いで春馬が逃げるようにトレイに立ち、残された私は泣きそうになるのを堪えるの必死だった。
本当は寝れてないけど、心配をかけさせたくないからそう言うしかない。
春馬は「そっか」と言って私の頬に触れた。
親指で頬を擦りながら春馬の顔が近づいてくる。
それを私は拒めない。
分かっていても触れたいと思う私は拒絶せず、唇が触れた。
触れるだけの軽いキス。
一瞬、唇が離れ寂しく思う時間を与えず、激しいキスに変わる。
春馬の舌が私の舌を捕らえ執拗に絡めてくる。
久しぶりのキスに立花さんが帰ってくることも忘れ、私の両手が春馬の頬を包み私のほうから求めるキスを始めた。
クチュクチュと卑猥な音が響き、居酒屋ではなければそのまま押し倒してしまいそうな、そんなキスだった。
「…抱きたい…」
唇が自然と離れると春馬は色気のある声で耳元にささやく。
耳元でささやかれれば、私の身体は簡単に反応する。
私も今すぐに抱かれたい!
そう思っても、見たこともない春馬の奥さんの顔が頭をよぎる。
お腹の大きな奥さん……
ここで流されては駄目だと自分にブレーキをかける。
「…ごめん…それはできない」
自分でも分かるぐらいに声が震えていた。
春馬は何も言わずに黙っていた。
何か喋ってよ、と思っても春馬が口を開くことはなく沈黙だけが流れていった。
そんな沈黙を破ったのはトイレから戻った立花さんだった。
その立花さんと入れ違いで春馬が逃げるようにトレイに立ち、残された私は泣きそうになるのを堪えるの必死だった。