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honey chocolate
第3章 焦燥の緋色
シャワーで濡れてしまっていたので、知咲をベッドに寝かせ服を脱がしてタオルを探す。
「ごめんな、ちょっと失礼するよ」
そこであろう引き出しを開けると、城山は赤面し、そっと引き出しを閉じた。そこには可愛らしく並んだ知咲の下着があった。
「・・・勘弁してくれよ」
一発目で引き当ててしまった思わぬ当たりクジに城山は、ため息を漏らし次の引き出しを開けるとお目当てのタオルがあった。
少し冷えた体の知咲の体を丁寧に拭いていく。
濡れた服を起こさないよう脱がせ、下着姿の知咲が横たわる。
ズクン、
微かに反応する下半身に城山は自身の頬にバシ、と手打ちした。
「・・・情けない」
何をした訳でもないのに、知咲に振り回されている気がしてならなかった。
「・・・こんな気持ち、年甲斐もなく覚えるとはね」
布団を掛け、知咲の顔にかかった髪の毛をそっと指でよける。
「・・・・・・ん・・・・・・」
何事も無かったかのように、ぐっすりと眠る知咲。
その顔に、クス、と微笑み城山も眠りについた。