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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第1章 夏の華
久しぶりに飼い主に会ったアルフレッドの喜びようは大変なものだった。
暁の貌を舐めて馬面を擦り付け、嘶いた。
「あはは…!くすぐったいよ、アルフレッド!…ごめんね、暫く来られなくて…。寂しかったかい?」
暁はアルフレッドを優しく撫でる。
白い夏用の乗馬ジャケットに細腰を強調するような乗馬ズボン、ブラウスには黒いリボンタイがアクセントになっている。
黒い長ブーツは暁の長く美しい脚によく似合う。
…美しい人だ…。
月城は思わず見惚れる。
視線を感じたのか、暁が振り返る。
艶めいた瞳が微笑う。
アルフレッドに会えて嬉しくて仕方ないのだ。
普段、やや寂しげで儚げな風情の暁が明るく笑っていると、月城はそれだけでほっとする。
「…私はジークフリートの様子を見てまいります。後ほど戻りますね」
「うん!」
月城は、隣りの馬房の北白川伯爵所有の愛馬、ジークフリートの様子を見に行った。
暁の貌を舐めて馬面を擦り付け、嘶いた。
「あはは…!くすぐったいよ、アルフレッド!…ごめんね、暫く来られなくて…。寂しかったかい?」
暁はアルフレッドを優しく撫でる。
白い夏用の乗馬ジャケットに細腰を強調するような乗馬ズボン、ブラウスには黒いリボンタイがアクセントになっている。
黒い長ブーツは暁の長く美しい脚によく似合う。
…美しい人だ…。
月城は思わず見惚れる。
視線を感じたのか、暁が振り返る。
艶めいた瞳が微笑う。
アルフレッドに会えて嬉しくて仕方ないのだ。
普段、やや寂しげで儚げな風情の暁が明るく笑っていると、月城はそれだけでほっとする。
「…私はジークフリートの様子を見てまいります。後ほど戻りますね」
「うん!」
月城は、隣りの馬房の北白川伯爵所有の愛馬、ジークフリートの様子を見に行った。