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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第2章 初戀のひと
暁は月城の手に手を重ねる。
「…僕もだ。…僕も君と生きてゆきたい。
…君と喜びも悲しみも幸せも…その全てを分かち合いたい。…そして君と年を重ねて…君と一緒に死にたい…」
「…暁様…」
月城の手をぎゅっと握り締める。
「…君と一緒に死にたい」
月城は愛しげに暁を見つめながら、静かに答える。
「…私の方が年上ですので、先に逝くかも知れません」
暁は子どものようにいやいやをして、泣きそうに唇を歪める。
「嫌だ!絶対嫌だ!僕より先に死なないで!」
そんな暁を宥めるように優しく抱きしめ、背中をさする。
「…わかりました。…死ぬ時は一緒です」
「…約束だよ…?」
潤んだ瞳が必死に月城を見上げる。
「…はい。お約束します」
暁がふわりと天使のように清らかに幸せそうに微笑った。
「…ありがとう…月城…」
美しい形の顎を引き寄せる。
…こんなにも可愛らしくて愛おしい人はいない…。
月城はその柔らかな桜色の唇に愛の言葉を囁きながら、重ねた。
「…愛しています。暁様…」
…そう…貴方を決して一人にはしない。
…最期の時には、こうして貴方の唇に愛の言霊を刻みながら、二人で逝くのだ…。
…その時にこの美しい人を覆いつくすような、美しい春の花が降り注げばいい…。
月城は夢のような幻想に酔いしれながら、暁にくちづけを繰り返すのだった…。
「…僕もだ。…僕も君と生きてゆきたい。
…君と喜びも悲しみも幸せも…その全てを分かち合いたい。…そして君と年を重ねて…君と一緒に死にたい…」
「…暁様…」
月城の手をぎゅっと握り締める。
「…君と一緒に死にたい」
月城は愛しげに暁を見つめながら、静かに答える。
「…私の方が年上ですので、先に逝くかも知れません」
暁は子どものようにいやいやをして、泣きそうに唇を歪める。
「嫌だ!絶対嫌だ!僕より先に死なないで!」
そんな暁を宥めるように優しく抱きしめ、背中をさする。
「…わかりました。…死ぬ時は一緒です」
「…約束だよ…?」
潤んだ瞳が必死に月城を見上げる。
「…はい。お約束します」
暁がふわりと天使のように清らかに幸せそうに微笑った。
「…ありがとう…月城…」
美しい形の顎を引き寄せる。
…こんなにも可愛らしくて愛おしい人はいない…。
月城はその柔らかな桜色の唇に愛の言葉を囁きながら、重ねた。
「…愛しています。暁様…」
…そう…貴方を決して一人にはしない。
…最期の時には、こうして貴方の唇に愛の言霊を刻みながら、二人で逝くのだ…。
…その時にこの美しい人を覆いつくすような、美しい春の花が降り注げばいい…。
月城は夢のような幻想に酔いしれながら、暁にくちづけを繰り返すのだった…。