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寝取られ妻 3
第11章 シーン 11
 大輔の表情は複雑な顔つきのままだ。想像して興奮している訳ではなさそうだ。
「そうか、いつなんだ?」
「今週の金曜日。」
「すぐじゃないか。」
「新しい下着買わなきゃ。」
「嬉しそうだな。」
「大輔は嬉しくないの?それが望みだったんでしょ。」
 首をかしげるとまた複雑な表情をした。分かっている。大輔はあたしが他の男に抱かれる事に快感を覚えている訳ではない。嫉妬で狂いそうになっていながら他の男に抱かれているあたしの姿に昂ぶって興奮していく、決して正常では無い昂ぶりの中で果てるのだ。
 絶望的ともいえる状況に興奮の源を求めるのはいつからだっただろうか。最初はイメージプレイから始まったプレイはいつしか過激さを増し、そうしてあたしを人身御供のように他の男に犯させるようになってしまった。問題なのはあたしもそれを望んでしまっていると言う事だ。当初拒否の姿勢を取っていながら、一度壁を超えると、それなしではいられないほど夢中になっている自分がいた。あさましいと思う。けれど大輔にそれを気付かれないように慎重にだが、あたしはあたしの欲望に貪欲になっている。
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