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隠密の華
第8章 七
「なっ……」
何を言ってるんだ、この男は。
「着物を脱いだら裸です……」
「そんなの知っている。だから言っている」
信じられない白夜の言葉に唖然としたが。顔色一つ変えない白夜を見ていると、心が押しきられる。
「……背を向けて良いなら……」
これで口付けられずに済むのなら……。着物も一瞬脱げば良いだけ。
「では俺に背を向けろ」
「はい……」
「そのまま脱げ」
寝台で体をお越し、白夜に背を向けて座り直す。そして白夜に言われるがまま私は着物を脱ぐと、寝台へぱさりと落とした。
「……綺麗だ」
すると同時に後ろから抱き締められ、更に鼓動が速まる。そのまま白夜から背中へ舌を這わされれば、ゾクッと全身に鳥肌が立った。