この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隠密の華
第10章 九
そう思っても、もう簡単には今までの様に会えないというのに。
「……胡蝶。寝台へ……」
「いえ、えっと……白夜、お腹がすきませんか?」
「すいていない」
「私はすきました……!まず食事をしてから……」
唇を離して白夜から言われると、私は慌てて質問する。が、真顔で即答され、焦りながら白夜の腕をひいた。
そして扉へ向かって歩き出そうとするも。
「待てないと言っただろ?胡蝶、そんなに嫌か?俺とするのが」
後ろから抱きつかれ、身動きを止められ、耳元で続けて囁かれる。
「嫌と言っても抱くがな」
そのまま私の方が腕をひかれ、白夜からあっという間に寝台へと連れて行かれてしまった。