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隠密の華
第12章 十一
* * *
「都、気持ち良かったか?」
漸く私を解放すると、桐はぐったりと床へ横になっている私の横に寝そべりながら尋ねた。
そんな桐を睨み付け、私は着物を羽織ったまま叫ぶ。
「……このエロ犬。何回するんだ!絶倫か!」
「でも、都も嫌じゃなかっただろ?俺と出来て嬉しかっただろ?何せ、俺のこと……」
そのまま私の唇へ軽く口付け、桐はにやけた。
「愛してる?」
「っ……うるさい!」
「照れんな。可愛いからまた襲いたくなる」
「……」
再び私の顔へ近付いてくる桐の顔に目を見開く。
……が、避ける暇もなく唇を深く塞がれて、目をぎゅっと閉じた。