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隠密の華
第4章 三
私だってどうしたら良いのか、考えていたんだ。それなのにこいつは……。
「じゃあそのまま、そいつのしゃぶんのか!お前処女だろ!」
「……処女処女うるさい。処女で何が悪い!」
桐を睨み付けながら話すと、そんな私へ桐が叫ぶ。
「良いから、早く来い!多分そいつ、足が悪い!二階へ上がる時、右足引きずってたろ!」
「右足を……?っ!」
……よく分からないが、桐が足の事を言った途端に私の頭には鈍痛が走り、同時に視界がぐらついた。その瞬間、桐の私を呼ぶ声が聞こえ、私の意識はそのまま遠退いていった――