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ジャンクフードでできている
第24章 ゴミ箱な人
もう駄目だ
もう嫌だ
と呟きながら冬がいく

そのうち春が来るさと
君は言う

桜の季節を想って
空を見上げる

まだ灰色
木肌も鈍る

膝がしくしく痛むんだ
くしゃくしゃに涙が出てんだ

久しぶりに出た街は
着飾った人達にすれ違う

二度と出会わない人達
話すことはない

川の表面はゆったり、滑らかに、うねって
まるで、一向に流れている様子はみせない

いつかも見た錆びた看板
なんて書いてあったかなんて覚えてないけど
綺麗な女の人が描いてあったよ、たしか
そう、夢の路

もう、あの山の沢を登ったら
わさびが取れる
そう教えてくれた爺さんも逝った

何もかも過ぎ去っていく
年寄りはいなくなる
若い奴らは増える
俺もそのうちいなくなる

サボテンの花は咲かない
長い間見ていても咲かない
窓越しの冬の光に水滴が載っている

「早く寝よう」


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