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溺れる金魚
第20章 ほどける心
「崇志さん……大好き……」
「俺も、多分君以上に……愛してる」
ふふっとどちらからともなく笑みが漏れる。
リップ音を響かせ甘いキスが交わされていく。
やがてそれは熱い熱の籠った接吻へと変わっていく。
空はいつの間にか深い闇が広がり、全体を覆っていた。
それなのに各家庭を照らす明かりが少ないのは夜も更けているからなのだろう。
どれ程の時間続いていたか知らないが、その行為が再び始まる。
今までの無駄な時間を補うように、彼は彼女を貪り始めた。