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溺れる金魚
第9章 面倒臭い男
見られなくて良かった……と安堵しながら深く息を吐き、佐野はソファーに深く腰掛けた。
そこで漸くグラスに注いだばかりのビールを持ってくるのを忘れていたことに気が付いて再び立ち上がる。
それ位には動揺していた。
パソコンのモニターに目を移す。
そこには写真集の編集画面が出ていた。
これを見られたら、おしまいだ。
画面一杯に広がる紗良の笑顔。
その頬に佐野は指でなぞった。
スマホで撮った写真をパソコンに移し気に入りの順にまとめる。
その作業をした後には、今まで撮り溜めていたものをゆっくりと過去から順に現在へと見返すのが彼の楽しみであった。
そこで漸くグラスに注いだばかりのビールを持ってくるのを忘れていたことに気が付いて再び立ち上がる。
それ位には動揺していた。
パソコンのモニターに目を移す。
そこには写真集の編集画面が出ていた。
これを見られたら、おしまいだ。
画面一杯に広がる紗良の笑顔。
その頬に佐野は指でなぞった。
スマホで撮った写真をパソコンに移し気に入りの順にまとめる。
その作業をした後には、今まで撮り溜めていたものをゆっくりと過去から順に現在へと見返すのが彼の楽しみであった。