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**情画**
第4章 深夜

確かに、この作品を展示したら、騒動が起きるだろう。
もちろん展示を許すつもりはないけど…

「他のも見てて、今日はお父様が縄化粧するわよ。」

昨日見た、最初の日に撮られたソファーに膝立ちした背面と前面の対の写真には、『欲情』というタイトルと背面の写真に『表』、前面には『裏』と逆の名前がついていた。


沙絵さんが言うように、感性が近いのかもしれない。欲が現れているのは背面の『表』で現れていないのが前面の『裏』だと昨日見たとき思ったからだ。


昨日、最後にシャッター音を立てて撮られた写真。
テーブルの下で後ろから撮られたものには、
『性奴〜奉仕犬〜』と名付けられていた。

乳首から繋がったチェーンはリードのようにも見える。チェーンの輝きと潮の飛沫が競うように煌めいて、アクセサリーにも見える。

蕾からディルドのしっぽが生えて、先っぽがテーブルに引っ掛けられている。
淫猥な玩具でありながら、尻から生えたしっぽを振り喜んでいるようにも見えた。


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