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**情画**
第7章 曙
「簡単な命令よ。絶対に喋らないで、声も出さないで、お父様が絵に集中出来るように静かにしていて。」
縛られた意味もわからないし、本当に簡単な命令の意図も、やはりわからなかった。
先生もワタシを見てはいけないという命令でもされているのだろうか。
先ほどからワタシの存在すら感じていないような素振りなのだ。
沙絵さんが元の位置に戻る。
「お父様、次の作品のテーマを教えるわ。」
「ああ、教えてくれ。」
やはり沙絵さんしか居ないような話し方だった。
「『出発』よ。」
「わかった。」
先生の返事を合図に沙絵さんはスカートに手を掛けて脱ぎ始める。
パサッ…
そのまま床に落とされる。
はっ…
思わず声になってしまいそうだったが、息を呑んで耐える。
シュルリとタイを外して後ろに落とし、セーラー服も脱ぎ捨てた。
先生が動揺しているようにも窺えるが、
沙絵さんは迷いもなくブラジャーを外して遠くに投げ、ショーツにも手を掛けていた。
それも潔く脱いで遠くに投げる。
「お父様、床に落ちた制服も描いてね。」
「ああ。」
一糸纏わぬ姿になった沙絵さんは、落としたスカートの輪の中から、一歩踏み出して、少し手を拡げた。