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**情画**
第8章 別れ


sexと愛に関連性を見いだせないと言っていた沙絵さん。

先生が天女やニンフにほだされて情欲を持つという話をしていたことがある。

人がsexに病み付きになるのでなく、人格を持ったsexが人に寄生し虜にし生き続けていくということなのだろうか。


今飾られている愛。
沙絵さんは親のsexを捉えることで、その中に愛を見い出せたというのだろうか…

実の親を知らないまま育った沙絵さんが、独り立ちの時に愛を知って旅立てたのなら良かった。

沙織さんに抱き締められて生まれてきたこともわかった。

一人新境地に向かう沙絵さんの心の支えになれたならいい。

この写真は沙絵さんの元へいく。御守りのように沙絵さんと共にいて、沙絵さんの支えになり守ってあげて、力になってあげて…

そんな願いを込めていた。


「いずみ、支度が出来たよ。」


先生に声を掛けられるまで、ワタシは沙絵さんに思いを馳せていた。


「いただきます。」

先生と二人、向かい合って食事をする。

「美味しいですね。」

「ああ、誉めてやりたいのに、準備した本人が居ないなんて変な感じですね。」

「先生、大丈夫ですか?」

「何が?」


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