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**情画**
第1章 再開
「わかってるわよ。お父様に指図されたくないわ。」
先生が近づいてくる。
突然のことについていけない。
「まあ、じっくり話をしましょうね。」
先生っ…
先生がワタシを抱えて部屋の真ん中に連れていく。
天井には滑車が取り付けられていて、沙絵さんがレバーを回し鎖を下ろした。
「貴女が来るまで時間が在りすぎてね。
おかげで色々と準備できましたよ。」
ひぃ…
「私が最後にいずみさんに言ったこと覚えてる?」
えっ…
先生が、沙絵さんが縛った縄に鎖を通す。
そしてすぐさま沙絵さんがレバーを回し、ワタシの体は引き上げられていった。
「ねぇ…覚えてる?」
沙絵さんが近づいてくる。
栗色に染められカールした長い髪が揺れる。
その印象が幼いころと変わり過ぎて、ただ大人びて見えたけど、
近くで見ると、大きな瞳に筋の通った鼻、赤い唇は、幼い時より母親に、沙織さんにそっくりだった。
「沙織さん?」
「あははっ…もう縄酔いしてるの?
沙絵よ。母は貴女も会ったことがないでしょう?」
「はい…」
「それで質問の答えは?忘れたの?」
「お、覚えてます。」