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**情画**
第3章 闇夜
「お父様、いずみさんの体見てあげて…」
題材の写真のイーゼルと先生のテーブルの間に沙絵さんは立ちはだかる。
「ほら、お父様にちんちんしなさいよ。」
うっ…
「綺麗になったところを見せて差し上げなさいよ。」
グイグイとリードを引かれ、鎖がガチャガチャと鳴る。
「沙絵、乱暴はいけないよ。」
「だって、この犬言うこと聞かないんだもの。」
「だからと言って乱暴してはいけない。
どうして言うことを聞かなければならないのか、教えて躾なければ、ペットは飼えないんだよ。」
先生まで、普通にワタシを犬として会話している。犬扱いされているワタシのことは目もくれない。
「うーん、いずみさん。
お父様のお仕事を邪魔しちゃいけないわ。
早く言われた姿勢になりなさい。」
そうね。先生の邪魔はいけない。
ワタシは犬…それでも先生に会えればいいのよ。
足を開き上体を起こし、手を胸の脇でだらんとさせる。
「ほら、ご主人に剃毛されたんですって、隠すべきところが丸見えって、本当に犬みたいよ。」
沙絵さんの嬉しそうな説明に、ワタシは体が赤くなった。
先生も筆を止めて、ワタシの体をじろじろと見る。