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第10章 らしくない事するから

『・・・』


〃金曜〃・・・・か




もしも普通の会社員やってたなら

おおよそヘトヘトに疲れて帰って来て

やっと休めるぜ、とかって晩酌したり

逆にテンション上がって思いきり遊んだり

世間一般に…そんな日だよな。




少し空が澱んだ金曜の夕刻


俺は珍しく…何かが脳裏を過っていた






いつかの・・・金曜日の夜だった





まだまだ残暑がキツくてジメっとした日で…

実家からは飛行機の距離の地方都市で
仕事してた当時の俺は

なんだったか仕事で面倒事があって

クタクタで帰った日の事だったかな



やっと休めるぜ、、、


帰ったら思いきり羽伸ばした週末にするか、とかって





そこに、実家の母親から一本の電話


なんだよ暇人が、、、なんて

疲労と解放感の半々の気分で応答する