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Lovers Game 〜光と影〜
第11章 人間くさい生き方
『驚いたよ、こんなとこで…元気にしてるか?
立ち話もなんだし、食事にでも行かないか?』


オトナの対応?…なのかな

なんとも言えない、その空気の読めないような
ズレた口ぶりにあたしは、言葉を返せなくて

思ったより…動揺していたんだと思う


『ぃ…急いでるから・・・結構です』


あたしは強引に智己を振り切って
地下鉄の入り口に駆け込んだ



それからだった・・・・


智己が、、あたしの自宅の前で待っていたり
職場の近くで・・・待ち伏せされたり

そんな事が続いたのは。




家も、職場も知ってるのは当然だった
元カレ、、それもあるけど


彼は、、あたしが働き始めたばかりの頃に
そこに居た先輩社員


元同僚でもあるから・・・




そして、全く警戒しなかったそれが
少し変わっていく

家庭があるはずの智己の左手に
あるはずのものがない事に気付いてからは



・・・なんだ・・・そういうことか。



ついついため息がもれた



『…・・・ぁはは』



あたしだって・・・人並みに

❝普通の幸せ❞・・・考えたかったよ



誰のせいとか、そんなこと一つも思ってないけど


それでも・・・仕方ないじゃない



みんなが当たり前に持ってるモノが程遠くて

目の前にある毎日を・・・尊い家族を

守る事だけに必死で




あたしには・・・・自分の事、考えてる時間や

その余裕がなかったんだもの




出会いがないなんて言い訳だ、とかって聞くけど


だからって・・・




あたしに近づいてくる男は


❝こんなの❞ばっか・・・。



こんな男にしか…縁がない人生なの?



なんて



ちょっと自分が情けなくなったの。


過ぎた事、どうのこうのいう気はない

それでも・・・
どうにも不快な感情を吞み込めなかった


こんな男と…こんな男に傍に居てほしいと願った
過去の自分が情けなくて…ブン殴りたくなったの。
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