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Lovers Game 〜光と影〜
第11章 人間くさい生き方
龍『洋服くらいはともかく・・・た、太牙…が
女物の下着買いに行くの?本気で??』


煌『…龍牙…お前、今日は余計な事喋りすぎだ』




『・・・』

二人のひそひそ話を尻目に
俺は買い物を任せた太牙を見送ろうとする



龍『じゃ僕…廉さんの手当てに行こう…

オデコ…血出ちゃってたしね。可哀想に

蓮?いいでしょ?』



龍牙が救急箱を手にスタンバっていた



ホント、コイツは気が優しいからな

さっき見せた姿も然り

廉を、弟の事も…なんやかんやと世話焼いてた

龍牙なら、湧き上がって当然の感情だったろうな



俺は黙って頷くが




龍『ぁ♪ついでだ、僕ら御用達の

この〃胃腸薬〃もあげようかな♪』




ピクリ…


続いた龍牙の一言に反射して振り返った




『…やめろ・・・飲ませるな・・』




龍『え・・だって、彼女…吐き気が辛いって太牙が…』





『・・・・薬は…ひとまず飲ませるな』



龍『???』



わかんねぇのかよテメェ…頭いいクセに鈍くせえな

なんて、言葉に出せない思いを腹の中で龍牙に八つ当たりする


『・・・原因が…わかんねぇのに

やたらに薬は…飲ませるな…って意味だ』



煌『ま、それは一理あるよな』



龍『うん・・・わかった、ごめん

じゃ…僕、廉さんにあったかいお茶でも入れてこようか』




『〜とりあえず…やめろ龍牙…』




龍『蓮…??…ちょっと…』




さすがに龍牙が不信感を滲ませて俺を見る





『・・・飲ませるなら、、水にしろ

飲めるだけ飲ませて…吐けるなら、吐き出させろ』




龍『また、そんな…荒々しい事を』





言うつもりも…コイツらの手を借りるつもりもなかったが






『・・・なんか…❝盛られた❞・・と思う』




煌『え・・・』

龍『それって…』

太『・・・・・』




『確証はないが・・・十中八九…』




煌『それが事情か…蓮
なんてこと・・・どこのゲス野郎だよ…』


龍『なら…こんなとこに閉じ込めてる場合じゃ…
救急車なり、、病院なり・・・』





太『それが…その方が本人に酷な状況だったから

こっちに連れてきた・・・でしょ?蓮』



『・・・』


再び騒ぎになりそうな空気を鎮めて
太牙はそのまま外に出ていった
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