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Lovers Game 〜光と影〜
第12章 リアルを生きる僕ら
『ハァっ…ハァっ・・』


〃なんの…騒ぎだろう…あたしの心臓の音は〃



廉は自宅を飛び出して地下鉄に飛び乗り
また走り出す




♪♪♪…




『はい…・・・・って?!』



バァン…!!!




オフィスのドアを突き破るように
応対した煌牙をすり抜ける




煌『廉ちゃん???どした?』




『ハァ…ハァ…ハァ・・アイツ…いる?』




煌『ぇ・・あぁ、蓮⋯…社長なら…』




『いないの…っ…?』




龍『・・・蓮、言ってなかったの?…』


デスクから立ちあがった龍牙が寂しそうな顔で合流する




煌『廉ちゃん・・あのね』




『いる場所教えて…っ・・』



龍『廉さん・・』



『いないんでしょ・・・・ここにも…どこにも』



煌『・・・・』



『ちがうっ?』




煌『いや、あのね廉ちゃん・・』



『どうしてかなぁ・・・・』


廉はクシャっと笑って涙を拭う




『何もかもを知らなくていい…だけど・・・・

だまっていなくなることないじゃない…』



龍『廉さん…少し落ち着いてよ。蓮は・・』




ぎゅっ…


龍牙の発した声に瞬時
廉は距離を詰めた



『知ってるんだね、龍牙…』



龍『へ?・・・ぃゃ、だから廉さん』



『連れてって・・アイツのとこに、今すぐに』



龍『ゃ、お気持ちはお察ししますけど、その』



『あのバカに・・言いたい事が…ある…っ

知ってるなら今すぐ連れてって・・!!!』


ドンッ・・


廉は龍牙の胸ぐらを掴んで・・壁ドン




『行くの?・・・・行かないの?』



詰め寄った





龍『ぃ…行きます、行かせてイタダキマス…』




廉はさり気に目を反らしている残る二人を
チラチラと睨みながら
人質状態の龍牙を引っ張ってオフィスのドアをくぐる
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