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5センチの景色
第4章 チ
私の願いとは裏腹にエレベーターはいつもの倍遅いような気がして
「え~。安達さん一緒に行きましょうよ」
おねー様たちがそうたたみかけた。
「高橋さんも一緒に行けばいいじゃない?」
昼間、会議室の前で安達さんの隣にいた綺麗な人だ!
声は優しいのに、視線が痛い!
イヤです。イヤです!絶対に嫌です!
涙目になって安達さんを見つめれば
その私の顔にプッと笑って
「今日はパス」
そう言いきってくれた。
良かったけど。良かったけど!
1番良かったのは、私を無視してくれることでしたよ。
こんな狭いエレベーターで名前呼びはキツイです!
1階に着くころには針のむしろで
人生で1番長いエレベーターでした。
ぐったりしてエレベータを降りれば
いつの間にか隣に来た安達さんが私の手を握って
「じゃ、また明日な」
なんてみんなに別れを告げていた。
引っ張られるようにその場を離れる間際
私は、急いで頭を下げて挨拶したけど
顔をあげた瞬間、綺麗な例のおねー様と視線があってブルッと震えた。
「安達さん・・・」
「ん?」
「社内であれはヤバくないですか?」
「なんで?」
「なんでって、みんなにばれちゃいますよ」
「うん。社内恋愛は遅かれ早かればれるからな
自分からばらした方が印象いいんだよ」
本当ですかぁ~?
「え~。安達さん一緒に行きましょうよ」
おねー様たちがそうたたみかけた。
「高橋さんも一緒に行けばいいじゃない?」
昼間、会議室の前で安達さんの隣にいた綺麗な人だ!
声は優しいのに、視線が痛い!
イヤです。イヤです!絶対に嫌です!
涙目になって安達さんを見つめれば
その私の顔にプッと笑って
「今日はパス」
そう言いきってくれた。
良かったけど。良かったけど!
1番良かったのは、私を無視してくれることでしたよ。
こんな狭いエレベーターで名前呼びはキツイです!
1階に着くころには針のむしろで
人生で1番長いエレベーターでした。
ぐったりしてエレベータを降りれば
いつの間にか隣に来た安達さんが私の手を握って
「じゃ、また明日な」
なんてみんなに別れを告げていた。
引っ張られるようにその場を離れる間際
私は、急いで頭を下げて挨拶したけど
顔をあげた瞬間、綺麗な例のおねー様と視線があってブルッと震えた。
「安達さん・・・」
「ん?」
「社内であれはヤバくないですか?」
「なんで?」
「なんでって、みんなにばれちゃいますよ」
「うん。社内恋愛は遅かれ早かればれるからな
自分からばらした方が印象いいんだよ」
本当ですかぁ~?