この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
5センチの景色
第1章 5
「美鈴・・・」
「何?」
「全部声に出てるよ」
「え!」
由紀に注意されてふと気持ちを現実に引き戻してみれば
ニヤニヤした野口さんと山田さんがそこにいた。
「へぇ。俺たち花形なんだ?」
聞こえてました・・・?
「大丈夫。高橋も花形だよ!」
嫌味っぽい・・・
「とにかく!私は大人の恋がしたいんです!」
「俺たち反対してないけど?」
「別に社内恋愛も禁止じゃないし」
「なぁ~?」
「・・・・」
そうですよね。
野口さんも山田さんも彼女は社内ですもんね!
オフィスラブですもんね!
私ほど残業しない、可愛い彼女ですもんねっ!
「じゃぁ紹介してくださいよ・・・」
「なんで俺たちが!」
だから、出会いがないんだって!
先輩たちが仕事をどんどんどんどんどんどん持ってくるから!
「人事の社員名簿のパス、教えてやろうか?」
野口さんが誰にも聞こえない程の小声で言った。
「え?」
「顔写真も載ってるからイイ男を物色すれば?」
何言ってんのこの人?
「膨大すぎるだろ」
なんて山田さんも笑ってる。
社員名簿のパスって何でこの人たちが知ってんのよ!
「何?」
「全部声に出てるよ」
「え!」
由紀に注意されてふと気持ちを現実に引き戻してみれば
ニヤニヤした野口さんと山田さんがそこにいた。
「へぇ。俺たち花形なんだ?」
聞こえてました・・・?
「大丈夫。高橋も花形だよ!」
嫌味っぽい・・・
「とにかく!私は大人の恋がしたいんです!」
「俺たち反対してないけど?」
「別に社内恋愛も禁止じゃないし」
「なぁ~?」
「・・・・」
そうですよね。
野口さんも山田さんも彼女は社内ですもんね!
オフィスラブですもんね!
私ほど残業しない、可愛い彼女ですもんねっ!
「じゃぁ紹介してくださいよ・・・」
「なんで俺たちが!」
だから、出会いがないんだって!
先輩たちが仕事をどんどんどんどんどんどん持ってくるから!
「人事の社員名簿のパス、教えてやろうか?」
野口さんが誰にも聞こえない程の小声で言った。
「え?」
「顔写真も載ってるからイイ男を物色すれば?」
何言ってんのこの人?
「膨大すぎるだろ」
なんて山田さんも笑ってる。
社員名簿のパスって何でこの人たちが知ってんのよ!