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終止符.
第16章 愛しい人
「奈緒さん、僕は、奈緒さんをもっと乱したい…」


純の目が色を変えた。


「──…っ…」


ムクムクと強さを増すものを中で感じながら、奈緒は怯えるように純を見つめた。


「一人の夜は切なくて…ずっと頭の中で奈緒さんを…」

「純…」

「大切にします…でも、今は…僕の好きなようにさせて…」

「──…んンッ…」


純は奈緒の頭の後ろに片手を入れて激しく唇を押し当て、もがく奈緒の腰を引き寄せながら身体を反転させて脚をヘッドボードに向けた。


「うぅっ…」


奈緒の身体からベニスを抜き取り、うつ伏せに寝かせた奈緒のお尻を引き寄せる。


「あぁ…」


奈緒の目の前の鏡が二人を映し出した。

奈緒のお尻を揉みほぐすようにしながら腰を抑えつけ、純が中に入ってくる。

精液が流れ出し匂いがツン鼻をつく。

純は奈緒の両手を後ろにグイッと引き寄せ、奈緒の上体を起こした。


「…い、いや…あぁッ…やめて…」


後ろから突かれる自分が見える。

髪を振り乱し、胸を揺らし、腰が震える。


「あぁッ…純…、だめ…ダメ…」


目を反らしながらも奈緒は、掻き乱されて蕩け出した蜜口から、雫となって流れ落ちてくる蜜の行方を追い、それを見届けた瞬間お尻を突き出して純に擦り付けた。

身体を反らせて純を受け入れる。


「あぁッ…純……」


鏡の中で見つめ合う。


「もっと…、奈緒さん…もっと見せて…」


純はヘッドボードにもたれ、繋がったままの奈緒を膝に乗せ、下から手を入れて太股を大きく開いた。


「──…あぁ、そんな…やめて…お願い……あぁッ…」


鏡が全てを映し出す。

蜜口に突き刺さった純のいきり立つものを、溢れ出して妖しく光る精液と甘い蜜を。


純が手を伸ばして尖った蕾を指先で弄ぶと、奈緒は呻いて純の膝の上で腰をくねらせた。

淫らな光景が理性を忘れさせる。

純は奈緒の太股を身体ごと持ち上げては下ろし、抜き差しを繰り返して奈緒に見せた。

厭らしく光る赤黒いものとそれを喰わえる自分自身。奈緒はそこを見続けた。


「は…あぁ…」


奈緒はいつしか淫らに腰を振り、純を攻めた。

純を寝かせてその上に乗り、誘うように腰をくねらせて挑発した。


「あぁ…奈緒さん…もっと見せて…ずっと…ずっと僕だけに…」







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