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第2章 初めてのお客様

常連のお客様がきたらしい。
『凄く優しいお客さんだから、
一度行ってみる？』

『はい……』


『名前どーする？』

『考えてません』

『じゃぁ、希(のぞみ)にしよう。
希望を叶えるのぞみちゃんだよ』

そして、ミニのドレスを選んで
お客様のところに向かった。

『初めまして希です』
『若いね、いくつ？』
『18です、さっき働くことに
なって初めてのお客さんですよ……』

『そうなんだ！おじさんは工藤って
いうんだ。よく来るから指名しても
いいかな？』

『もちろんです……』

『最後まで延長したら、いくらか聞いて
きてくれる？名刺もちょうだい』

『はい……聞いてきますね』

『あのぉ……最後まで延長したらいくらか
聞いて欲しいって言われて……』

店長らしき男の人。
『えっとね……35000円だね、すごいね
気にいられたんだ……』

『名刺ちょうだいって言われて……』

『これ、書いて持って行きな』

『ありがとうございます』