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私が愛した風俗の世界
第2章 初めてのお客様
『お待たせしました、35000円って
言われました。あと名刺です』
『じゃぁ、払っておいで』
工藤さんは本当に優しい。
奥さんがいて、子供ができないらしくて
奥さんの事を愛してるけどね、
たまにここで女の子と話しにくるらしい。
『延長してくれたらサービスするって
何したら……いいの?』
『おじさんはしなくていいから。希ちゃん
手だけ繋いでくれる?』
『うん……』
工藤さんは、私がここを辞めるまで
毎週2日ぐらいのペースで来てくれた。
私を癒してくれるお客様になった。
18歳の私にはその日、1日のお給料が
こんなに……この頃はチップだけでも
楽に生活できるほどだった。
そうゆう時代……