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第14章 心のベクトル

醸された首筋に口付けて、赤い跡を残しながら昭彦は涼子を抱き締める。

「も、う、いっ、いく、ダメ、いっちゃ、うっ」
「いけよっ、俺も、いく…っ！」
「あぁっ！中、熱い、熱いっ、あぁあ！！！」

互いの身体を互いの腕が抱き締める。はぁはぁと荒い息を吐く唇で昭彦は涼子にキスをする。涙を舐め取り瞼に口付けて、昭彦は腰を揺らす。

「まだ、足りない」
「は、い…もっと、して…昭彦様…」

達したばかりだと言うのに膣の中のペニスは硬いまま。強請るように涼子は昭彦に唇を寄せた。



一度達した身体は敏感で、涼子はすぐに追い上げられてしまう。

「あっ、まっ、て、イった、ばっかり」
「ダメ。もっと」
「んっ、ぁう、あっ、乳首、ダメっ、ぃあん」
「じゃあコッチは？」
「ひぅ！やっ、手っ、あっ」

昭彦の手が乳首とクリトリスを柔らかく摘む。うつ伏せて腰だけを高く上げた涼子を緩く揺さぶりながら、昭彦は首筋に舌を這わせる。

「気持ち、いい、お前ん中」

抜き差しする度にぐちゅぐちゅと音を立て昭彦の精と混じった愛液が溢れる。熱い秘部は柔らかくペニスを包み、きゅうっとうねるように締め付ける。

「私も、気持ち、いい、ですっ」
「どこが？気持ちいい？」
「あっ、クリ、いい、おまんこもっ、やっ、胸、だめぇ」
「好きだろ、こうされるの」

コクコクと頷く。

「んっ、好き、あっ、明彦様ぁ」
「様要らない、明彦でいい」
「あっ、あっ」
「ほら、呼んで？明彦って呼んで」

耳元に囁くように強請る。耳を舐め、耳の穴に舌を差し入れる。

「ぅあ、あん、明彦、さ…ん？」
「…なにその微妙な妥協点」
「だって…」

赤い顔で僅かに唇を尖らせて上目遣いの涼子を可愛いと思う。

どくん、とペニスが脈打つ。

「ひっ」
「お前、ほんと可愛い」
「あっ！あっ、いいっ、あぁ！だめ、ダメです、またきちゃう」
「涼子」
「あっ、あっ、イく、イク…んんんん！！！」
「っ！」
「ひぐっ！やあっ！あぁあっ！！」

きつくペニスを締め付けられ、昭彦は息をのんだ。強く腰を打ち付けて、涼子の身体の奥に精を放つ。昭彦の精を身体の奥で受け止めて、涼子はうっとりと微笑んだ。