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3分間のナイトトリップ
第1章 はじまり、もしくは終わりの物語

その日の朝、ゴミ出しに行った帰り道で小鳥をみつけた。
それは雀より少し体が大きくて、しっぽが長く、美しいグレーの体をしていた。
猫にでも襲われたのだろうか、片方の翼から血を流し、道路わきに植わったツツジの陰に身を潜めている。
どこからか逃げ出したペットかもしれない。
横目を使いながら傍らを通り過ぎようとした瞬間、小鳥と目が合った。
青く、儚い、光に透かしたガラスのような目。
一瞬ドキリとして立ち止まったが、家に帰って、いつも通り朝食の洗い物を始めた。
私は、傷ついた動物を拾って手当をするほど乙女趣味じゃない。
鳥なんか飼ったことはないし、家に連れて帰って、死なれてしまったら面倒だ。
それは雀より少し体が大きくて、しっぽが長く、美しいグレーの体をしていた。
猫にでも襲われたのだろうか、片方の翼から血を流し、道路わきに植わったツツジの陰に身を潜めている。
どこからか逃げ出したペットかもしれない。
横目を使いながら傍らを通り過ぎようとした瞬間、小鳥と目が合った。
青く、儚い、光に透かしたガラスのような目。
一瞬ドキリとして立ち止まったが、家に帰って、いつも通り朝食の洗い物を始めた。
私は、傷ついた動物を拾って手当をするほど乙女趣味じゃない。
鳥なんか飼ったことはないし、家に連れて帰って、死なれてしまったら面倒だ。

