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3分間のナイトトリップ
第1章 はじまり、もしくは終わりの物語

洗い物が終わっていつも通りに家の中を軽く掃除すると、いつも通りにパソコンの前に座って仕事を始める。
いつも通りの日課に、いつも通りの仕事。
毎日、毎日、もう何年も同じことを繰り返し、ひっそりとした女の一人暮らしを細々と続けていた。
同居していた母が亡くなり、仕事もフリーランスになってからは、一日中誰とも口をきかない日も珍しくない。
楽しいとも思わなかったが、淋しいとも思わなかった。
親の残してくれた古い小さな家を守りながら、ささやかな暮らしを支えていけるだけのお金を稼げるだけで満足だ。
20代の若い頃に一度結婚したが、新婚早々同居した夫の両親と上手くいかず、半年でこの家に戻った。
まだ半年、たった半年と、母にも周りにも言われたけれど、結婚にも男にも、もう十分にうんざりだった。
いつも通りの日課に、いつも通りの仕事。
毎日、毎日、もう何年も同じことを繰り返し、ひっそりとした女の一人暮らしを細々と続けていた。
同居していた母が亡くなり、仕事もフリーランスになってからは、一日中誰とも口をきかない日も珍しくない。
楽しいとも思わなかったが、淋しいとも思わなかった。
親の残してくれた古い小さな家を守りながら、ささやかな暮らしを支えていけるだけのお金を稼げるだけで満足だ。
20代の若い頃に一度結婚したが、新婚早々同居した夫の両親と上手くいかず、半年でこの家に戻った。
まだ半年、たった半年と、母にも周りにも言われたけれど、結婚にも男にも、もう十分にうんざりだった。

