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第5章 ネトラレた男…。

時間にして1時間もたたないくらいか…。

勇樹は持たれていた春奈から
身体を離して
春奈に詫びた…。



すべてを吐き出すかのように泣いた勇樹は
少しだけ吹っ切れた表情になっていた…。





『博子からなにか連絡あれば、お知らせしますね。』

『あの…　…佃さん。……背中撫でていただけて、落ち着きました。ありがとうございました。　…やっぱり博子は根っからの女優…表現者なのかも知れません。　…私はそれでも待つことにします…。』


そう勇樹は
ある種の清々しさをたたえた眼差しで
春奈にお礼を伝えた…。