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第39章 もしかして、夢を見ているのか？

「彩香、怖いこと言うなよ。

俺をおいて死ぬなんて、許さないからな？」

「だって、死ぬつもりだったんだもん

ううぅ～ ごめんなさい。ごめんなさい。」

「泣かないの？

生きて戻ってきてくれたんだから、

俺は、それで幸せだ。

彩香が生きていてくれた。

俺のところに戻ってきてくれた。

それでいいんだよ。圭子さんに、

感謝しないとな？

彩香を守ってくれて、

ありがとうございました。

二人で、お礼に行こうな？」

「うん。うん。」

「もう泣かなくて良いよ。

彩香は、笑顔が一番似合う。

笑ってほしい。」

彩香は、ハンカチで涙を拭って、

一生懸命笑顔を見せた。

真は、彩香の瞼にキスをした。

彩香は、泣きながら、真の唇を甘噛みした。

ペロッと舌を出して、

「噛んじゃった。ふふ」

彩香の泣き笑いの顔が、真には

とてもエロティックに見えて、

思わず、本気のキスを始めてしまった。