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第43章 彩香、会社に復帰する。

デレデレしている社長と専務

その二人に愛されていることを、

当たり前のように受け止めているおデブな高梨を、

怖い顔で見つめている上本秘書がいることを、

気にもしていない３人は、

幸せそうな家族に見えた。

専務の妻の座を狙っていた上本にとっては、

高梨彩香は、目の上のタンコブのような？

やはり、ムカつく奴なのであった。

高梨「お父さん、仕事に行ってきます。

商品開発部に、挨拶に行ってないので、

行ってきます。」

社長「彩香ちゃんは、何も悪くないんだから、

胸を張って行ってきなさい。」

高梨「お父さん、ありがとうございます。

行ってきます。」

専務「俺も一緒に行こう。」

高梨「はい。お父さん、では行ってきます。」

二人は、社長室を出た。

彩香は、回りをキョロキョロ見回して、

「真、手を握ってくれませんか？」