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第48章 『聖夜と舞のお引っ越し』の続き

「私の方が幸せだよ。真優しいもん。

何作っても『美味しい』って

言ってくれるし、幸せだよ。

天涯孤独だと思っていた。

一生一人で生きていくんだって

思ってたんだよ。

真が、彩香を見つけてくれた。

お父さんもできた。家族ができたんだよ。

彩香は幸せ者でしょ？」

「俺だって、彩香と出会えて、

家族ができたって思える。

親父とも、以前より仲良くなってるよ。

彩香のお陰さ。親父なんか、俺の事より

彩香が可愛くて仕方ないみたいだぞ。

親父の事も、彩香は幸せにしてくれたんだよ。

ありがとう。愛してるよ。」

彩香を抱き締めて、おでこにキスした。

舞は、幸せそうな彩香ちゃんを

見ることができて、嬉しかった。

辛いことが沢山あったけど、

こうして『幸せ』だと言えるようになって

本当に良かったと心から、思えた。