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第48章 『聖夜と舞のお引っ越し』の続き

「まだ未定だ。何かあるのか？」

「目を通していただきたい書類や、

お手紙、メール等沢山ございます。」

「それは、分かってる。出掛ける前と

帰ってからとで、今日中に片付けるから

大丈夫だ。」

「それなら結構ですよ。

私はお供しなくてよろしいんですか？」

「君に用はない。彩香と二人で行けば

いいから、君は君の仕事をしていなさい。」

「分かりました。」

何でも、『彩香』『彩香』なんだから？

ムカつく。こんなおデブのどこが良いのよ？

私のようないい女が、ここにいるのに、

女を見る目がない男ね？

上本秘書は、やはり自分の方が専務に相応しいと

思ってならなかった。

誰が見ても私の方がいい女よ。