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第48章 『聖夜と舞のお引っ越し』の続き

今まで、学生時代から、って言うより、

生まれたときから、チヤホヤされることが

当たり前だったのに、

専務に、相手にもされていないことが、

デブ専だと分かっていても、

信じられずにいるのだった。

『私の何が、この女より劣っているというのよ？』

上本秘書は、自分の性格の悪さを分かっていない。

仕事は完璧。だけど、女性としての

優しさは、感じられない。

真は、きっとデブ専で無かったとしても、

上本を、彼女にすることは無いだろう。

彩香の、ほんわかとした優しさ。

真に安らぎを与えていた。

上本には、彩香と一緒にいるときの

安らぎを感じることは無かった。

綺麗なだけでは、真という男はなびかない。

彩香は、真にとって、誰にも変えられない

女性だ。世界一いい女だと思っているのだから、

上本が、いくら足掻いても無理と言うものだ。