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第48章 『聖夜と舞のお引っ越し』の続き

「彩香？彩香が俺に、

何の迷惑をかけたと言うんだ？

彩香が、俺を幸せにしてくれてると

言うのなら、分かるよ。

迷惑をかけられてる覚えはない。

あいつらが何を言ったか知らないけど、

俺には彩香が必要だ。それは間違いない。

彩香を傷つけたあいつらを、俺は許さない。」

「止めて！真が、何かを言うと、

彩香、会社に行けなくなる。

真のお嫁さんになりたいと

思っている女子社員が沢山いる。

彩香は、そのお嫁さんに一番近い存在でしょ？

みんなが羨ましくて、

やっかむのは仕方ないこと。

彩香が、上本さんみたいに綺麗なら

良かったけど、こんなのだから、

ごめんなさい。」

「彩香、それは違うよ。

上本さんは、秘書としては、

よくやってくれているよ。

感謝もしてる。

でも、秘書と奥さんは違うだろ？

俺は、彩香と出会っていなくても、

上本さんと結婚することは考えられない。」