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第54章 本気のプロポーズ！

彩香は、『ありがとう。

こちらこそ、よろしくお願いします。』って

言ってるつもりだったけど、

何て言ってるのか、わからないほど

号泣しながら喋っていた。

震える手を前に出して、号泣していた。

真は、そんな彩香も愛しくて

指輪を、彩香の左の薬指にはめて

涙を拭いてやって、

両方の瞼とおでこにキスをした。

彩香は、わんわん泣きながら

真に抱きついた。

真は、そんな彩香の背中を

母親が、赤ちゃんをあやすように

ぽんぽんしながら、

「愛してるよ。今までも、これからも

彩香への愛は渇れることを知らない。

涌き出てくるんだ。ずっとだ。

ずっと愛していくって

断言する。俺が、愛するのは彩香だけだから」

「うん。うん。うん。」

彩香は、真の唇にキスして、

「彩香も、真しか愛せない。

真への愛は、大きくなるばかり、

誰にもあげない。彩香の真だから」