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第56章 記者会見

ベーコンエッグとサラダと、

トースト。冷凍してあった

彩香手作りのカボチャのコロッケを、

チンして、食べた。

真の大好物だったから、沢山作って

冷凍してあったのだ。

それがあったから、二人は

お腹一杯になった。

急いで、食べて化粧直しをしても

コーヒーを飲むくらいの余裕があった。

ソファーで寛いでいたら、

運転手の到着の知らせが入った。

一気に緊張が高まって、彩香の顔が

強ばっていった。

真は、そんな彩香の肩を抱き寄せ

「大丈夫。心配無いよ。」

おでこにキスして

優しく語りかけた。

「さぁ行こうか。」

「はい。」彩香は、笑わないと

真が心配すると思って、

一生懸命笑顔を作ったけれど

変な作り笑いになっていた。

彩香の頬っぺたを

軽くつねって、

「スマイル」ってキスして

手を繋ぎ、部屋を出た。